『RSウイルス感染症』過去10年で最も多い患者数
国立感染症研究所は11日、乳幼児に多い『RSウイルス感染症』が今年は8月中旬から増え始めており、定点医療機関から報告された患者数は、9月末の週で、過去10年間で最も多い5400人以上に達したと発表した。

RSウイルスとは、急性の呼吸器感染症のことで、生後1歳までに50%以上、2歳までには、ほぼ100%が発症する感染症で、発熱や鼻水など風邪に似た症状が一般的。
しかし、新生児や生後半年以内の乳児、免疫機能が未発達や、先天性心疾患がある幼児は重症化しやすく、高熱や喘息などの症状が出て、気管支炎や肺炎で入院する場合もある。
年長の子供や成人、更には高齢者が再感染するケースも報告されている。
国立感染症研究所によると、例年はインフルエンザに先行する形で夏頃から感染が始まり、秋に入ると患者数が増える傾向にあるが、今年も9月に入って患者報告数が急増している。
9月26日~10月2日までに、小児科定点医療機関から報告された患者数は、5463例と過去10年間で最多。
都道府県別に見ると、7月中旬〜8月にかけては福岡や大阪などが目立っていたが、8月中旬〜9月にかけて東京、神奈川、新潟など、南・西日本から東日本へ流行地域が移っている。
RSウイルスの感染は、咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスのついた手で物に触れることによる接触感染が多く、移りやすいので注意が必要です。
国立感染症研究所は「例年どおり、今年も流行は年末をピークに、春先まで流行が続くおそれがある」として、マスクや手洗いなどの予防の徹底、更に小さな子供や高齢者がいる家庭では、特に注意するよう呼びかけている。