市場調査に力をいれている

トヨタ車の人気の理由として、最初に挙げられるのは、トヨタの市場調査(いわゆるマーケティングリサーチ)が優れているところにあります。

今現在、人々が求めている車とは何か？

それが、他社の二番煎じであろうと徹底的に調査を行って、売れる車を生み出すマインドを持っているからなのです。

販売チャネルが多い

トヨタの販売チャネルとしては、『トヨタ』・『トヨペット』・『ネッツ』・『カローラ』・『高級車のレクサス『と5つあります。

これは、トヨタ自動車が直接経営しているというわけではなく、代理店という形を取っており、複数チャネル方式を維持できているのは“トヨタだけ”と言っていい状態。

それに伴い、販売店の数で他社を大きく離しているというわけなのです。

販売店の数が多いことで、おのずと販売台数も多くなることは明らかです。

また、販売店の営業力も大きく起因しています。

それは単に、営業の押しが強いということではなく、購入後のアフターサービスや、細かな部分でのフォローが行き届いているということです。

サービスの部分は、販売店が多いというところと大きく関係しており、何か車に不具合が起きたときの修理や、相談のしやすさなど、消費者が安心して車に乗り続けることができる環境が生まれます。

広告

トヨタのCMといえば、最近は、有名俳優やアーティストが出演していたり、有名アニメのキャラクターが出演していることが印象的です。

あなたは、他社の自動車メーカーのCMでどのようなものが流れているか、すぐに思い出すことができますか？

トヨタ以外の自動車CMの多くは、車の性能やどういった走りをするのか？というところに焦点を当てています。

しかし、トヨタのCMは様々な芸能人や有名キャラクターを起用することにより、消費者に強烈なイメージを残しています。

このイメージを残すということこそが、トヨタの戦略なのです。

ハイブリッドカー

ハイブリッドカーとは、エンジンとモーターの二つの動力を有した自動車のことを指します。

その特徴は、排気量が少ないので、環境に優しいと言われていること、燃費が良いというところです。

ハイブリッドカーは、トヨタ以外の自動車メーカーも出していますが、トヨタのハイブリッド、プリウス、アクアは他メーカーを大きく引き離して人気を獲得しています。

こんなにも売れるのは、マーケティング戦略とイメージ戦略をハイブリッドカーに注ぎ込んでいるからなんです。

トヨタのハイブリッドカーのデザインは、近未来を感じるようなものにされており、発売当時のプリウスのCMでは、鉄腕アトムを起用した事で、近未来感を人々に植え付けることに成功しました。

価格も高価ですが、エコカーを所有することがハイステータスであるというイメージを確立したことも成功の一端と言えます。

当時はちょうどエコの時代に突入していたこともあり、「環境に優しく、低燃費」は人々の「自分は環境に優しい車に乗っている」という満足感を満たすことに繋がったのです。

車の種類が多い

トヨタの強みは、自動車の種類がとても多いという事です。

価格の安い小型自動車から、高級車まで。

顧客が自分のニーズに合わせて選ぶことが出来るのです。

つまり、トヨタ側から見れば、車を購入するほぼ全ての人々をターゲットにすることができるのです。