生活

仏テロを受け警戒強化 隅田川花火大会

2016/07/30

東京・夏の風物詩「隅田川花火大会」が、本日30日に開かれます。

image

江戸時代から続く全国でも最大規模の花火大会として知られている隅田川花火大会。

夜空に打ち上げられる2万発の花火を見物しようと、毎年大勢の人たちが訪れます。

 

今月14日、フランスでの花火大会で大勢の見物客が集まっていた遊歩道に大型トラックが突っ込み、80人以上が死亡するテロ事件が起きたことから、今年は例年以上にテロへの警戒が強まっています。
花火大会の実行委員会では、民間の警備員や地元住民など、合わせて6400人の態勢で、見物客の誘導や雑踏警備に臨むとしています。
開催を前に、区役所の職員や警察官合わせておよそ50人が、隅田川沿いで立ち入り禁止に指定されている区域を見回り、柵の状態や危険な場所がないかなどを確認。
当日は、不審者や不審物を発見したら、すぐに通報するように会場のアナウンスで注意を呼びかけることにしています。

隅田川花火大会実行委員会の河井卓治事務長は「世界的にテロが相次いでいますが、平和のイベントである花火大会をテロで台なしにされることは絶対に避けたいので、万全の態勢で臨みたいです」と話しています。

警視庁も警備が比較的緩やかで大勢の人が集まる場所を狙ったテロへの対策の強化を進めており、隅田川花火大会の会場やその周辺の警戒を例年以上に強化することを決めています。

通行規制が行われる会場周辺にトラックなどが入れないよう、道路に大型の警察車両などを止めて封鎖する措置を取るということです。

なお、大会が始まる前には、警備犬による爆発物などの不審物の検索を今回初めて行うほか、機動隊からなる「ERT=緊急時対応部隊」を会場周辺に待機させるということです。

会場などには、顔の付近に小型のカメラを付けた警察官を配置、緊急時に現場の状況をいち早く共有できる態勢で警戒に当たるという。
また、ことし5月に三重県志摩市の賢島で開かれたG7=主要7か国の首脳会議、伊勢志摩サミットのほか、東京都内の警備の現場でも活用された高感度カメラや、画像解析システムなど、民間企業が開発した新しい機材も現場で活用するということです。

-生活
-, , , ,