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3人に1人は頭痛持ち?!頭痛の原因別 予防法と対処法

2016/07/31

15歳以上の日本人のうち、3人に1人は「頭痛もち」で、3000万人以上が悩んでいるといわれています。

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これほど身近なので「頭痛くらい大したことない」と軽く考えられがちですが、酷くなると生活に支障をきたしたり

命にかかわる病気が隠れていると言うこともあるのが頭痛です。

頭痛と一言で言っても、原因は様々。予防法や対処法が大きく違うので、一つ間違えれば痛みが悪化してしまうなど

逆効果にもなることも。

そこで、誰でも経験のある身近な頭痛である「偏頭痛(へんずつう)」と「緊張型頭痛」の原因別予防法・対処法を見ていきます♪

 

頭痛の原因

脳の血管が拡がって痛む「偏頭痛」

何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起きるのが「偏頭痛」です。

脳の血管が拡張することで、周囲の三叉(さんさ)神経を刺激、その刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張して「偏頭痛」を引き起こします。

心身のストレスから解放されたとき急に血管が拡張することがあり、週末などに「偏頭痛」が起こりやすくなると言われています。

また、寝過ぎや寝不足・女性ホルモンの変動・疲労なども、「偏頭痛」の誘因とされています。

 

頭周りの筋肉が緊張して痛む「緊張型頭痛

「緊張型頭痛」は、頭の横の筋肉、肩や首の筋肉が緊張することで発症します。

血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまって、その周囲の神経が刺激されて起きる痛みです。

引き起こす原因は、精神的・身体的ストレスであることが多く、デスクワークなど長時間同じ姿勢を続けている人に起こりやすい病気です。

うつ病など心の病気が原因となる「緊張型頭痛」もあり、偏頭痛を併せ持つ人もいます。

 

脈打つように痛み、吐き気も伴う「偏頭痛」

「偏頭痛」が起こる直前には肩こりが出ることもあります。

こめかみから目のあたりが心臓の拍動に合わせるようにズキンズキンと痛みます。

頭の両側が痛むこともあり、日常生活に支障が出ることもある発作性の頭痛です。

「偏頭痛」の特徴は体を動かして頭の位置を変えると痛みが増幅すること。

また、吐き気や嘔吐・下痢などの症状があり、光・音、気圧や温度の変化などに対して敏感になることも特徴です。

一度痛み出すと2・3日間は続き、1ヶ月に1・2度、多い人では1週間に1回と周期的に頭痛を繰り返します。

 

頭全体が締め付けられるように痛い「緊張型頭痛」

午後から夕方にかけて、目の疲れや倦怠感などとともに痛みが現れやすいのが「緊張型頭痛」です。

後頭部から首筋を中心に頭全体がギューッとしめつけられるように痛みます。

吐き気などの頭痛以外の症状は現れず、日常生活への支障も偏頭痛ほどではありません。

しかし数時間で治まる場合や、頭痛が数ヶ月以上も続くなどの慢性化するケースもあるようです。

 

予防法と対処法

■偏頭痛の予防法

・頭痛日と環境をチェック
人ごみや睡眠不足など、どんな環境が重なったときに偏頭痛が起きるかを記録しておくと、

原因となる環境を特定して、該当する時期に環境を避けるようにできます。

・週末の寝だめは避ける
寝不足、寝過ぎなど体のストレスは偏頭痛の引き金になりますので避けましょう。

とくに週末の寝だめ、二度寝は、空腹と寝すぎが重なり偏頭痛を重くするので要注意です。

・頭痛の誘発食品を控える
チョコレートや赤ワインなど、偏頭痛を誘発するといわれる食品の摂り過ぎには注意が必要です。

 

■偏頭痛の対処法

・冷やすのは○、温めるのは× です。
痛む部位に冷たいタオルなどを当てると、血管が収縮し、痛みの軽減に役立ちます。

入浴やマッサージなどは血管を拡張させるので痛みが増し逆効果になります。

・静かな暗い場所で休む
体を動かすことや、光や騒音でも痛みはさらに増してしまいます。できるだけ、静かな暗い場所で横になりましょう。

・カフェインを適量
コーヒー、紅茶、日本茶に含まれるカフェインは血管を収縮する作用があります。痛みだした時に飲むと痛みが軽減します。

しかし過剰摂取は頭痛を誘発するので注意しましょう。

 

■緊張型頭痛の予防法

・長時間同じ姿勢をとらない
同じ姿勢で長時間の作業をしないように注意しましょう。

・肩・首の血行アップ
気づいたときに簡単なストレッチをこまめに行い、首や肩の筋肉の緊張をほぐします。

● 両肩を上げてストンと落とす

両肩をキュッと上げて、ストンと落とします。力は抜いて、自然な状態で10~20回程度行います。

● 首を左右に倒す

左手を頭にのせ、右肩の力を抜いて左側へゆっくりと首を倒します。反対側も同じく。
左右とも5~10回程度ずつ行います

● イスに座って前屈

イスに浅く腰をかけ、脚を前に伸ばし、両肩の力を抜きリラックスしながら、首を前にゆっくりと倒します。
5~10回程度。

・枕の高さを調整してみる
高すぎる・柔らかすぎる枕は首の負担となり、知らないうちに筋肉を緊張させています。

高すぎず、柔らかすぎず自分に合った枕を選んで予防しましょう。

 

■緊張型頭痛の対処法
・温めて、こりをほぐす
マッサージ、蒸しタオルなどで温めて、首や肩の筋肉のこりを取り、血行をよくします。ストレッチも効果的です。

・気分転換をする
心身にストレスを加えていることを中止します。例えば、その場所から離れるなどで早めに気分転換をしてみましょう。

 

頭痛受診メモ
頭痛の症状を上手に医師に伝えるのは難しいものですね。

適切な治療を受けるためにも、受診の際は「受診メモ」を用意して、症状などを整理して書くことをオススメします。

【受診メモの項目例】
・最初の頭痛はいつごろからか?(痛む場所や痛み方、前兆や随伴症状の有無、以降の頭痛の頻度など)
・現在の頭痛
(痛む場所、痛み方、前兆や随伴症状の有無、頻度など)
・温めるのと冷やすのと、どちらが楽か?
・頭や身体を動かすとひどくなるか?
・光や音、においなどを不快に感じるか?
・家族など身近な親類に頭痛もちの人がいるか?など の項目があげられます。

 

誰もが経験したことがある頭痛。

予防法と対処法を頭に入れておくだけでも、いざという時の役に立ちますよ(^▽^)/

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