雑学

あなたは大丈夫ですか?手のしびれは病気のサイン

2016/09/30

 

朝起きたら手が痺れていた…。

または、痺れと一緒に痛みもある…。という経験はありませんか?

 

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手のしびれで悩んでいる方は、意外にもとても多く、珍しい事ではありません。

 

手のしびれの主な原因は、肩こりや首こりが考えられますが、危険な病気が隠れている場合もあります。

ここでは、手の痺れの原因や主な病気について見ていきたいと思います。

 

 

手のしびれ

手の痺れが起こる原因は一つではなく、原因によって痺れの程度やしびれ方の種類、タイミング、場所なども様々です。

 

手のしびれが起こる主な原因は肩や首のコリと言われます。

しかし、場合によっては脳や脊髄の病気、または神経の圧迫によるもの、内科的疾患、血流不良によるものなども考えられます。

 

 

ストレス・自律神経失調症

ストレスが引き起こす自律神経失調症でも痺れは起きます。

 

●自律神経失調症の身体的症状

・疲労感が続き、だるい
・突然のめまい
・偏頭痛
・動悸
・眠れない
・手足のしびれ
・口やのどが乾く
・頻尿や残尿感など

 

●自律神経失調症の精神的症状

・イライラする
・突然不安や憂鬱になる
・疎外感を感じる
・落ち込みやすい
・やる気がない
・感情のコントロールが不安定など

 

自律神経失調症の主な原因はストレスと言われています。

 

手のしびれの直接的な原因ではありませんが、ストレスが溜まることでホルモンバランスが崩れ、自律神経が乱れ、血行が悪くなります。

その結果として、手の痺れを引き起こす原因の1つになります。

 

ストレスは、手のしびれ以外にも様々な病気の原因となる他、お肌など美容にも良い事はありません。

ストレスを発散できるように心がけることが大切です。

 

 

寝不足

寝不足とストレスには、大きな関係があり、寝不足によって体に疲労がたまると、集中力が欠けてしまいます。

その結果、普段の生活や、職場や学校でミスを起こしやすく、その失敗で落ち込んでストレスを溜めていくという悪循環を引き起こしてします。

 

寝不足は脳の機能低下、情緒不安定や昼間の激しい睡魔などの症状が現れますが、手のしびれなど身体への影響もあります。

脳は体を動かすように指示を出しますが、寝不足で脳機能が低下すると、体がうまく動かなくなり、手の痺れはもちろん、頭痛や吐き気、目まいを起こすこともあります。

 

 

ストレスや寝不足以外

●肩や首のコリによる痺れ

肩や首のコリが酷いときは、首筋から手までの神経が圧迫されるので、手の痺れが出てきます。

コリがひどくて手がしびれる様な方は、早めに整形外科を受診する事をおすすめします。

 

●血行不良によるもの

長時間同じ体勢をしていてり、良く手に負担がかかる方は、血流が圧迫されることで、手の痺れを起こしている可能性が高いです。

血行不良の場合は時間が経つと大抵は治まっていきます。

手のしびれが苦手という人は、長時間手に負担をかけない、または神経や血管を圧迫しないように心がけましょう。

デスクワークが多い方は、机のふちなどに、腕が当たっていないか注意してみてください。

 

●病気による可能性

手の痺れから病気の可能性があると、一概には言えませんが、手の痺れが取れないとき(腕などの圧迫はないのに出てしまう)場合は病気(脳梗塞など)が原因の可能性もあります。

 

▲脳の病気

一過性脳虚血発作・脳出血・脳梗塞・くも膜下出血・脳腫瘍など。

脳血管が出血したり詰まったりすると、脳細胞に血液が行き渡らず、それによりダメージを受けた脳の場所によって様々な障害を引き起こします。

これが運動機能をつかさどる場所や手足に関係する場所である場合には、手足の痺れが出ることがあります。

この様な場合は、手足のしびれの他に、吐き気や嘔吐、頭痛、ロレツが回りにくい・めまいなどの症状もあらわれます。

このような症状がないか合わせて確認し、あるようなら早急に病院を受診してください。

 

▲脊髄の病気

脊髄腫瘍・脊髄損傷など

脊髄とは、脳からの指令を伝達する神経の束で身体の中でも重要な役割を担っている所です。

腫瘍や損傷などで神経を圧迫すると、うまく機能しなくなり、手がしびれるといった症状があらわれます。

 

▲椎骨・椎間板による神経の圧迫

変形性頸椎症・頸椎椎間板ヘルニア・頸椎後縦靭帯骨化症など

人間には、一般的に背骨と呼ばれている脊椎というものが存在します。

脊椎は頸椎(首)、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎という椎骨で形成されており、それぞれの間には骨と骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板があります。

この椎間板が、何らかの圧力で飛び出し、脊髄や近くを通っている神経を圧迫することで手の痺れが起こることがあります。

また、加齢に伴って椎間板が変形、それにより神経を圧迫することでも痺れは起こります。

 

▲末梢神経の圧迫

胸郭出口症候群・手根管症候群・肘部管症候群など

腕や手の動きを支配する末梢神経や、血管が通る道が狭かったり、圧迫されたりすること痺れは起こります。

このタイプでは、体型や職業(よくする動き)などによっても原因が異なります。

なで肩の人や、重い物を運ぶ労働者などは腕や肩周りの動きを支配する神経や血管が通る隙間(胸郭出口)が狭くなることで痺れが起こります。

手首をよく使う人、腱鞘炎・むくみなどでは手先に伸びる神経が通る隙間(手根管)を圧迫することで痺れが起こります。

また、加齢による骨の変形やけがなどで肘の内側の神経が通る隙間(肘部管)を圧迫することでも痺れは起こります。

 

いずれの病気も手に痺れが出るという症状は同じです。

痺れが続き心配な方は、早めの医療機関の受診をおすすめします。

 

 

いかがでしたか?

手の痺れは、身体や心からのサインでもあります。

原因には様々なことが考えられますが、種類や場所、タイミングなどで何が原因であるか、ある程度は判断できます。

手の痺れは放置すると、日常生活に支障が出ることもあります。

少しの痺れだからと軽く見ずに、しっかりと睡眠とストレス発散を心がけ、体を休めて経過を観察してみてください。

手の痺れの裏には、脳や脊髄の病気など重大な病気が隠れていることもあるので、症状がある場合には早めの病院受診・治療をお勧めします。

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