今日から実施の“プレミアムフライデー”とは?
今日から実施の“プレミアムフライデー”とは?
2017年2月24日
本日より『月の最後の金曜日は早めに退社(午後3時)していろんな消費をしましょう』という新しい取り組みである、“プレミアムフライデー”が実施されています。
しかし、詳しく知っている人はまだまだ少ないと思います。
そこで今回は、本日より実施された“プレミアムフライデー”について、見ていきましょう♪
プレミアムフライデー
プレミアムフライデーとは
GDP(国内総生産)600兆円への増加などをかかげている現政権。
商品喚起のための、新しい枠組みのひとつが『プレミアムフライデー』です。
「ブラックフライデー」や「サイバーマンデー」と混同していたり、「プライムフライデー」「ハッピーフライデー」と勘違いしている人もいるのが現状です。
では、この“プレミアムフライデー”のコンセプトは何なのでしょうか?
そのコンセプトは、『月末の金曜は午後3時には仕事は終了』というもの。
要するに、早い時間から買い物や旅行などをしてもらおうというシステムなのです。
もちろん消費の拡大が主な目的であることは言うまでもありません。
そして、最初のプレミアムフライデーが2017年2月の月末の金曜日。
本日2月24日というわけです。
プレミアムフライデー実施日
2017年2月より、2か月に1回程度開催される方針となっています。
この方針通りにいけば、2017年の対象日は以下の通りです。
・2月24日
・4月28日
・6月30日
・8月25日
・10月27日
・12月29日
2018年の対象日は以下の通り。
・2月23日
・4月27日
・6月29日
・8月31日
・10月26日
・12月28日
なお、12月は年末なので、プレミアムフライデーが実施されるかどうかは微妙になるのではないでしょうか。
また、実際には毎月の場合もあれば、金曜から日曜までなどフレキシブルになっているようです。
参加するには
お店側としては、参加して少しでも売上アップに繋げたいところです。
参加するにはどうしたらいいのでしょうか?
今現在は「業種を問わず実施し、付随サービスについては企業やコミュニティ、地域それぞれが検討すべき」とされています。
セールを開いたりすることに、制限が設けられるということは無いようで、バレンタインセールやブラックフライデーのような扱いのようです。
協賛金
現時点では「事務局からの働きかけで個人・企業・団体などから協賛金を募ること」はありません。
勝手に協賛金だけ募るような便乗商法などには十分に注意してください!
ロゴは使っていいのか
“プレミアムフライデー”の【ロゴ】の使用については、申請・許可制となっています。
用途などを記入した上で、事務局の応募フォームより申し込んでください。
申し込み先は以下です。
企業の方へ ロゴマーク使用申請 | プレミアムフライデー(Premium Friday) 月末金曜は、ちょっと豊かに。
メリットとデメリット
今後、更に細かいプランなどが決まっていくようです。
現時点では、以下のようなものが考えられます。
メリット
◆参加企業が多い
経団連が、政府に率先してプランニングを行っています。
また今後は、日本百貨店協会、日本ショッピングセンター協会、日本旅行業協会、ジャパンショッピングツーリズム協会などとも連携をしていくようです。
多くの企業が参加していくと予想され、面白いサービスやお得なサービスも出てくることが期待できそうです。
◆旅行消費の喚起
旅行の場合は、金曜日の夕方を移動時間にあてやすくなるというメリットがあります。
前ノリが増えることで、地方のホテルや宿にとっても恩恵があり、もちろん旅行客も、前日にインしてぐっすり疲れを取ったりすることもでき、旅行をもっと満喫できることにも繋がります。
デメリット
◆告知に時間がかかる
新しいフレームワークでは、多くの人に浸透するまでに時間がかかることが予想されます。
◆頻度が少ない
このプレミアムフライデーは、毎週金曜日ではなく、月または2ヶ月に一度の週末の金曜日に実施されます。
そのため、プライムフライデーによる消費効果がどの程度大きくなるかは、今のところ不透明です。
◆公務員
公務員がプライムフライデーを適応するというのは、現実的には、かなり難しいです。
特に、警官や市役所の窓口といった業務は、早く切りあげるということは考えにくいですね。
◆人手不足
プレミアムフライデーが実施されることになれば、早い時間からの人手の確保が必要となります。
お店側としても、プライムフライデー用のシフトを組むというだけでも、大変なという所も多いようです。
◆ストレス
職種によって金曜日は、忙しいことも多いです。
忙しいのにいつもより短時間で終わらせることが強要されることとなり、人によっては、ストレスとなりかねません。
木曜日から憂鬱となるような事例が、増えてしまうかもしれません。
◆田舎はお店が少ない
都心部では、就労時間が早く終わった場合に、出かける場所は多くありますが、田舎になるほど、早く終わっても遊びに行ける場所がありません。
時間があるので、結局都心へ移動するという人が増えるかもしれませんが、そうなると都心だけ恩恵を受けるということになってしまうかもしれません。
◆そもそもの国内消費の構造が変化してない
そもそも、日本国内で消費が抑制されている根本的な原因が解消されるわけではありません。
- 非正規雇用の増加
- 労働人口の減少
- 高齢化・社会保障の増加
- 財源不足や将来不安
- 今後の消費増税
- 低金利とその恩恵を受けるゾンビ企業
など、問題はいずれも根が深く、本格的な消費拡大には繋がらないと思われます。
いかがでしたか?
本日より始まった“プレミアムフライデー”
メリット、デメリット、いろいろな意見がありますが、“プライムフライデー”だけで、消費が大きく喚起されGDPが大きく増えるというのは、現時点では考えにくいのではないでしょうか?
いずれにしても、様々なお得なサービスもありますので、有効活用してみて下さいね。