雑学

B型肝炎ワクチンが定期予防接種へ!10月から。

2016/10/01

早いもので今日から10月です。

任意接種ワクチンのひとつであるB型肝炎ワクチンですが、厚生労働省の了承によって、平成28年10月から定期予防接種へと切り替わります。
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病院によっても多少異なりますが、接種すると1回当たり6,000円~8,000円ほどかかっていました。
これまでは、任意接種でしたので打っていない方もいると思います。

しかし、この10月から定期接種化となりました。

 

そこで、10月から無料化されるB型肝炎ワクチンについて見ていきましょう。

 

B型肝炎ワクチン

 

平成28年度10月より無料・定期予防接種化

B型肝炎は、免疫機能が未熟な3歳未満の子供の場合には、肝炎ウイルスの持続感染者(キャリア)になりやすく、小さいうちにワクチンで予防することが重要となります。

WHOも、かねてから子供へのワクチン接種を推奨しており、世界では2013年までに、183カ国が定期接種化していて、ようやく日本も定期接種化されます。

現在、日本でのB型肝炎ワクチン接種率は、3人に1人の割合だそうです。

任意接種のため費用の問題があったり、B型肝炎キャリアが身近にいないなどを理由にワクチン接種を悩まれる人も多いと思います。

しかし、今後は無料・定期予防接種化で、確実にB型肝炎を予防できそうです。

 

集団感染の可能性も

B型肝炎は、母子感染や医療行為などによる感染で有名ですが、最近では、汗や唾液なども感染の原因になることがわかってきました。

身近にB型肝炎キャリアがいないと感染する事がないため、接種を見合わせる人もいると思います。

しかし、母子感染だけでは予防が不十分だと判断されたため、今回より定期接種化となりました。

 

自分がキャリアであると知らずに生活している人も含めて、日本には約100~150万人のB型肝炎キャリアが居て、肝炎は“21世紀の国民病”とまで言われているのです。

今後、どこで感染するかわからないため、早期のワクチン接種が望ましいでしょう。

 

感染経路と感染後

B型肝炎ウイルスの感染経路は、主に二つ。

【水平感染】

・ 輸血

・ 性交渉

・ タトゥー

・ピアス

・ドラッグなど注射針の使い回し

 

【垂直感染】

・ 母子感染

 
最近では、出産時の対策により、母子感染による感染は減りつつあるそうです。

反対に、性交渉やタトゥーなどが原因で、若い世代にB型急性肝炎が増えている事も事実だそうです。

 

 

B型肝炎ウイルスに感染すると、肝臓に炎症が起きて、急性肝炎を引き起こす可能性があります。

急性肝炎は治癒する場合もありますが、本当に怖いのは、感染後にキャリアから慢性肝炎→肝硬変、肝癌へと進行していく場合です。

日本において癌による死因の3番目が肝癌(その90%はB、C型のウイルス性肝炎が由来)と言われています。

子供の将来のためにも、ワクチンの接種はしてあげたいものです。

 

対象は平成28年4月以降に生まれた0歳児のみ

10月より定期接種化となりますが、その対象となるのは、平成28年4月以降に生まれた0歳児のみとなります。

それ以前に生まれた子供は、10月になっても無料は適応されませんので、注意が必要です。

ただ、対象年齢を過ぎてもワクチンの効果はあるそうなので、実費にはなりますが、接種する事も可能です。

 

また、自治体によって定期接種開始時期が変わってきます。
詳細等は、各自治体へ問い合わせてみて下さい。

 

【推奨接種時期(計3回)】

① 生後2ヶ月
② 生後3ヶ月
③ 生後7~8ヶ月
定期接種化=子供にとって必要不可欠なワクチンです。

予防接種の最適な時期を逃しても、その効力はあるということですので、ワクチンを接種していない方は、無料は適用されませんが、接種について考えてみてはいかがですか?(^ ^)

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