1歳を過ぎての夜泣きは大丈夫?大きくなったからこその理由があった!
2016/10/06
赤ちゃんの夜泣き。
それは、睡眠不足の理由の第1位にあげられます。
夜泣きは誰にでもある事ですが、特に1歳ともなるとパワーもついて、かなり参ってしまうママやパパも多いはず。
そこで、『どうして今さら?』『ウチの子だけ?』と思ってしまいがちな、1歳以降に始まる夜泣きの理由と対処について見ていきたいと思います。
また、ママの心配と不眠生活を改善するための対策もご紹介します。
夜泣き
一般的に、夜中の授乳が減り始める3ヶ月以降から夜泣きが始まります。
これは個人差も大きく、それまで夜泣きがなかった子でも、1歳を過ぎて突然夜泣きが始まるという事もあります。
・『うちは夜泣きがなかった』
・『1歳を過ぎて突然始まった』
・『大きくなるまで続いている』
といったように様々なケースがあるようです。
1歳になるのに、まだ夜泣きが終わらなかったり、1歳になってから始まった夜泣きには、『もしかして病気かな?』など心配になるママも多いかもしれません。
しかし、大きくなってからの夜泣きには、それなりの理由や原因があります。
1歳以上の幼児の夜泣き原因
脳の発達が未熟
1歳以上の子が夜泣きするのは、乳児の頃と同じ原因で、睡眠で重要な役割を担う、脳の前頭葉の発達が未熟なためであると考えられています。
大人に比べて睡眠が浅い時間が多いので、半分寝て半分起きている状態で驚いて、夜泣きをすることもあります。
『安心して良いよ』と声をかけてあげましょう。
また、1歳では睡眠リズムが定まっていません。
体内時計が定まっていないので、リズムが崩れて夜泣きに繋がるそうです。
成長と共に体内時計は定まるので、徐々になくなっていきます。
日中の興奮
月齢が高くなってくると、日中の行動範囲も広がり、活発に動くようになります。
そのため、その日あった出来事により、脳が興奮することも増えてきます。
新しい体験をすると、脳は寝ている間に情報を整理するので、その刺激が強すぎることが原因で夜泣きとして表れるようです。
病気や体調不良
子どもの体調が悪い時も、不快感や痛みがあれば、夜泣きとして表れる事もあります。
特に、鼻水や発熱の症状がある場合には、中耳炎や副鼻腔炎、腸重積(お腹の病気)の可能性もあり、眠りが非常に浅くなり夜泣きとして感情を表します。
1歳では、まだ自分の気持ちを言葉として発することが出来ず、泣くことでしか伝えられません。
日中の様子を良く見て、病院を受診しましょう。
睡眠障害
夜中の寝ている間に『激しい恐怖を感じたり、パニックになり泣き叫ぶ』という夜驚症(やきょうしょう)という睡眠障害が隠されている場合もあります。
これは一種の発作と考えられています。
この場合は、恐怖に怯えているので、心拍数や呼吸が乱れて、大汗をかくこともあります。
また、夜驚症は夜泣きと違い、深い眠りから突然目覚めるため、電気をつけたり大人が声をかけても通じず、泣き止みません。
気になるときは、医師に相談してみましょう。
夜泣きに効果的な対策
生活の流れをつくろう
人間の体は、朝、日光をしっかり浴びると、夜は眠くなるように出来ています。
早く寝かせるのが難しい場合でも、早く起こすことから始めてみましょう。
生活リズムをつけることは、いい眠りに入るためのきっかけとなるので、出来るだけ家族で生活リズムを整えましょう。
興奮し過ぎや、疲れ過ぎが夜泣きの原因になることもありますが、ほどよい疲れや、質のよい眠りが夜泣きを減らすことに繋がります。
天気がいい日は外に出て、体を動かして遊ばせるようにしましょう。
天気が悪い日は、絵を描いたり、指先を使った遊びをすると、脳が疲れていい刺激となります。
また、お風呂はシャワーだけでなく、湯船に浸かって体が温まる事で、一日の疲れがとれます。
温まった体が冷めるときに眠りに入りやすくなりますので、入浴はなるべく夜7時までには済ませるようにしましょう。
入眠儀式を見つけよう
入眠儀式と聞くと難しく感じるかもしれませんが、『これをしたら眠くなる』という習慣のことです。
毎日眠る前に繰り返し行うことで、子供自身にも分かるようになり、良い眠りに入ることができます。
部屋の電気を暗くして、ママもゆったりした気持ちで、背中をトントンする、子守唄を歌うなど、その子に合った入眠の儀式を見つけてみましょう。
特に断乳したいお子さんは、授乳に替わる入眠儀式があると、うまく断乳できる場合がありますよ。
断乳(卒乳時)する
1歳なら断乳・卒乳も方法の1つです。
夜泣きしておっぱいを欲しがる1歳過ぎのお子さんは、お腹がすいている訳でなく、口寂しくて泣いているだけの場合があるからです。
離乳食が順調に進み栄養が取れていれば、夜間の母乳からの栄養は必要なくなるので、思い切って夜間断乳してみましょう。
断乳するとお子さんは戸惑って、しばらくは夜泣きが酷くなりますが、断乳や卒乳で夜泣きが減ると言う意見も多いので、まずは3日を目標に、頑張ってみて下さい。
体のトラブル・環境の変化も
夜泣きがひどく続く場合は、環境の変化などでお子さんがストレスを感じていたり、風邪や病気で辛い、痛いなどの原因が考えられます。
まずは注意深くお子さんを観察し、刺激を減らしたり、病院を受診するなどの適切な対処が必要となります。
保育所に通い始めたなど、お子さんが新しい環境に慣れるまでは様子を観察し、家では安心できるようにするなどもひとつの方法です。
パパにも助けてもらおう
時々は、パパに交代してもらいましょう。
子供はママのストレスや情緒不安定を感じ取って、夜泣きをすることもあるので、パパが休みの日は、朝ゆっくり寝かせてもらうなど、ママ1人で抱え込まないという事が大切です。
ひどい夜泣きは病院へ
夜中に突然ひどく泣き、声をかけてもつらそうな場合には、病気や障害の可能性がありますので、その際は診察を受けましょう。
耳やお腹を気にして触ったり、痛がる様子がある、鼻水や発熱などの風邪症状がある場合には、中耳炎や腸重積などで痛くて泣いている可能性もあります。
また、夜に突然大きな声を出して泣き叫ぶ夜驚症などの障害も心配されますので、お子さんの状態に応じて小児科医や健診などで相談してみることをオススメします。
夜泣きは月齢があがるにつれて、収まるものがほとんどです。
あまりにひどくて心配な時には早めに専門医に相談すると良いでしょう。
いかがでしたか?
毎晩続く夜泣き。
対応するママにとっては大変なことですが、夜泣きは永遠に続くわけではありません。
その子によって多少の違いはありますが、終わりは必ず来ます。
無事に成長している証だと前向きに考えて、この時期をパパや周りの人とも協力して乗り切りましょう。
何より大切なことは、ママが毎日笑顔でいられることですよ(^ ^)