カビにアルコールが効く!?その驚きの効果
カビにアルコールが効く!?その驚きの効果
カビは、梅雨の時期だけではなく、冬にも結露などによって増殖します。
カビ対策は、意外にも年中しなければならないやっかいな存在なのです。
畳やフローリング、衣類や食べ物などどこにでも発生します。
そんなカビに、一番効果があると言われている薬品がアルコールスプレー。
しかし、アルコールスプレーと一言で言ってもたくさんの種類があり、種類によってはあまり効果を得られないようです。
そこで今回は、カビに対して効果が高いアルコールスプレーの使い方、種類について見ていきましょう♪
カビにアルコール
アルコールには、カビに効果的なものと、そうでないものがあります。
カビに効かないアルコール
『カビには、アルコールが効く』と言って、家にあるアルコールスプレーをかけていませんか?
それは本当に効果がありますか?
実はアルコールスプレーには、カビに効くのもと、効かないものがあるのです。
アルコール除菌スプレー
アルコール除菌スプレーをカビが生えた時に、使っている方も多いと思います。
しかし、アルコール除菌スプレーは、カビの根絶には効果がありません。
きれいな机などに吹き付ければ短時間は清潔に保たれますが、長時間ではあまり効果がありません。
しかも、カビの根絶や予防にもならないのです。
無水アルコール
もう一つ有名な無水アルコール。
無水なら薄めてないし、強力と思われるかもしれませんが、実際はあまり効果がないのです。
無水アルコールは、アルコール除菌スプレーよりも効果はあります。
しかし、効果があるのは吹き付けたその時だけなのです。
時間が経てば、またカビが増殖を始めてしまいます。
では一体どのアルコールを使えば、カビに効果があるのでしょうか?
無水エタノール
無水エタノールとは、消毒用のアルコールのことです。
無水エタノールには2種類あり、99%の無水エタノール、80%の消毒用の2つ。
ドラッグストアなどで簡単に手に入り、高価なものではありません。
99%エタノールが、無水エタノールと呼ばれるもので、80%エタノールが、水で薄めた消毒用のエタノールです。
無水エタノールは水で薄めてないので、カビへの効果が高いと思われがちですが、実際には、水で薄めた80%エタノールのほうが効果があります。
また、エタノールはカビのたんぱく質を分解してくれるので、カビの根を分解し根絶してくれます。
ただし、漂白の効果はありません。
漂白したい場合には、塩素系の漂白剤を使用して下さい。
80%エタノールは、カビの根を分解してくれるだけでなく、今後のカビ予防にも効果的なのでオススメです。
エタノールの使い方
無水エタノールも、消毒用エタノールもドラッグストアなどで、簡単に購入できます。
無水エタノールを、80%に薄めて使うことも出来ます。
エタノールの殺菌作用が一番効率よく得られるのは、濃度が80~75%のものとされています。
《使い方》
まず初めに、カビを見つけたら固く絞ったきれいな雑巾で拭き取ります。
乾いた雑巾で拭いてしまうと、胞子が空気中に飛び散り、気付かないうちに部屋中の散ってしまうので注意が必要です。
また、汚れた雑巾を使うと、カビの胞子と混ざって他の雑菌も増殖してしまいますもで、きれいな雑巾を使いましょう。
エタノールを、最適な濃度にしたら100円ショップなどで購入できるスプレーボトルに移し替えます。
広範囲に吹き付けることができ、そのまま保存することも可能です。
固く絞った雑巾で拭き取ったあとに、カビの気になる場所や予防したいところへ吹き付けます。
電化製品の場合は故障の原因になるため、きれいな乾いた雑巾へ吹き付けて拭き取りましょう。
注意点
エタノールは引火しやすい薬品です。
台所など火の気がある場所では使わないようにしてください。
また、電化製品に使う際は雑巾へ吹き付けてから、軽く拭き取ると効果的です。
使用する際には、カビの胞子を外へ逃がすのにも効果があるので、部屋の換気を行うようにしましょう。
漂白剤を使用する場合には、必ずエタノールが乾いてから使うようにしてください。
薬品同士が混ざると危険ですので、混ざらないように注意が必要です。
残ったエタノールはスプレーボトルのまま冷暗所で保管できます。
そのまま次回もすぐ使うことが出来て便利です。
いかがでしたか?
一口にアルコールと言っても、カビへの効果が大きく違うようです。
除菌には向いていても、カビには効かないものなど様々あります。
カビは年中生える可能性があるので、どんな場面でも使えるエタノールを置いておくと、とても便利でオススメです。
場面によって、アルコールやエタノールを使い分けをすると良いでしょう。
梅雨時期じゃないからと、安心している人は、この機会にカビの除去と対策をしてみてはいかがでしょうか。