相続した不動産!使わないのに持っていると損をする?
2016/08/18
相続された不動産には、思い出がたくさんありますよね。
生活の拠点が別にあったとしても、なかなか売却に踏み切れない方も多いです。
でも、使わない不動産を持ち続けていても良いことはありません(・・;)
気持ちの整理がついたら、売却を検討してみましょう。
●固定資産税が発生
不動産には固定資産税が課税されます。
不動産を相続すると、使っていなくても固定資産税がかかってしまいます。
ご存知でしたか?
固定資産税は、その年の1月1日時点で、土地や建物を所有する人に市町村が課す税金のこと。
固定資産税の評価額に一定の税率をかけて計算されます。
◇固定資産税=固定資産税評価額(課税標準額)×1.4%(標準税率)
固定資産税の額は持っている不動産の価値によって異なります。
使っていないのに毎年税金を払い続けるのはとても勿体無いですね(・・;)
●資産価値を保つポイント
不動産を持つと、定期的な管理が必要です。
管理が行き届いていないと、せっかくの資産価値が下がってしまう原因になります。
不動産の資産価値を保つには次のようなポイントがあります。
・定期的に窓を開け、風通し良くする
・雨漏り、給排水管のチェック、傷んだ場所のメンテナンスをする
・庭木の手入れや敷地内の雑草取り
・防犯のため、定期的に見回りをする
それなりに時間と手間をかけなくてはなりません。
管理が大変なら、売却を検討してみるのもいいかもしれません。
特に、遠方にお住まいの方や仕事で忙しい方は、管理が行き届かないことも珍しくありません。
業者に管理委託もできますが、それなりの費用がかかってしまいます。
使っていない不動産をお持ちなら、資産価値を損ねてしまう前に、売却を検討してみてはいかがですか?
●税金の特例の期限は3年
相続税を支払った相続人が、相続した不動産を売却した場合に、税金が安くなる「相続財産を譲渡した場合の取得費の特例」が適用されます。
特例を使うためには、相続税の申告書の提出期限から3年以内に、相続した不動産を売却しなくてはいけません。
3年の猶予期間がありますが、税金の支払いや管理の手間を考えると、早めに決断をしたほうがいい場合もあります。
●不動産を高く売るポイント
不動産には高く売るためのポイントがいくつかあります。 最も重要なのは、内覧に備えて部屋を綺麗にしておくことです。
空き家になっている建物は、汚れと「匂い」も気になります。
掃除のついでに換気するなど、メンテナンスに気を配りましょう。
遠方にお住まいの方、仕事で忙しい方は、きめ細やかな対応をしてくれる不動産屋さんを探すのもポイントです。
仲介の依頼をする場合には事情を話して、相談に乗ってもらうと良いでしょう。