子供

『ハンドリガード』をする時期はいつからいつまで?しなくても問題は無いの?

2016/10/08

 

みなさんは、『ハンドリガード』と言う言葉を知っていますか?

 

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赤ちゃんが、初めてママやパパに示す成長の証と言われる行動の事で、じっと自分の手を見つめていたりする行動を指します。

不思議そうに自分の手を見つめる赤ちゃんは、可愛いですよね(*^^*)

 

では、赤ちゃんが自分の手をじっと見ていることには、どのような意味があるのでしょうか?

 

今回は、『
ハンドリガード』をする時期やその意味、しないときの対処法などについて見ていきたいと思います。

 

 

ハンドリガード

新生児期には、寝ている時間が多かった赤ちゃんですが、徐々に長く起きていられるようになると、自分の手を不思議そうに見つめる仕草をすることがあります。

手をニギニギと動かしてみたり、そのままお口に入れてみたり…これらの仕草が『ハンドリガード(hand-regard)』と呼ばれるもので、日本語では『手をじっと見つめるしぐさ』と直訳することが出来ます。

 

 

赤ちゃんの成長

多くの赤ちゃんが一時的に見せてくれるハンドリガード。

これは、心と体の機能が順調に発達している証の仕草であり、赤ちゃんの発達のバロメーターであるとも言われています。

 

 

・視力の発達

生まれたばかりの赤ちゃんは視力はありますが、まだボンヤリとしか見えていません。

 

生後しばらく経ってから、徐々に視力は発達、近場にあるものに焦点を合わせる事が出来たり、動くものを目で追うことが出来るようになります。

 

新生児期には、W字型に手足を曲げており、いつも顔の近くにある手は、一番よく視界に入り、赤ちゃんが見つめる機会も多く、一番先に興味が向くのです。

赤ちゃんは『ハンドリガード』によって物を見ることを覚えて学び、それより更に遠くのものを見ようとして、視力を発達させていくのです。

 

 

・好奇心の芽生え

赤ちゃんは筋肉も感覚もまだまだ未熟で、自分に体があるということを認識することは出来ません。

自分の手は、最初に見て認識できる自分の体で、ハンドリガードを通して自分に体があることを知り、動かしてみようという好奇心を芽生えさせるのです。

 

また、赤ちゃんには、口や唇はとても大切な感覚器。

手を口に入れるのは、手に興味を持ち、これは何なのか?、どんな動きをするのか?、そんなあらゆる事を知ろうとしている現れでもあります。

この、ハンドリガードによって、好奇心が芽生え「体を動かしてみよう」という自発的な意欲をも持つようになります。

 

 

・身体機能の向上

赤ちゃんは、手足を動かす筋肉が発達しておらず、動く事は出来ません。

自分の手を見える位置に動かしたり、首を動かし、手の動きを追う仕草は、体中の筋肉が順調に発達を始めた証拠です。

手を動かして見つめ、そこから体を動かす練習を始めます。

ハンドリガードによって、筋肉を上手に動かす方法を体得して行くのです。
また、自分の足をじっと見つめたり、口に入れるフットリガードをするほどの身体機能の発達を示す赤ちゃんもいます。

 

 

・知能が発達

私達は、何気なく手足を上手に動かすことが出来ますが、体を動かすことは実はロボットでも再現が難しいと言われます。

自発的に手を動かせるようになったという事は、感覚器や筋肉などを連携させて動かす能力が身についてきた証拠。

しかし、筋肉が発達しても、それを動かすのは脳細胞です。

ハンドリガードをするようになった赤ちゃんは、脳の機能が発達し、視力などの感覚器や、沢山の筋肉を連携させる知恵がついたことの表れでもあるのです 。

 

ハンドリガードの期間

『ハンドリガード』は一般的に2~3ヶ月前後に始まることが多いです。

しかし、5ヶ月になっても見られない赤ちゃんも居ますし、6ヶ月に入ってようやく始まる赤ちゃんも居て、人それぞれの様です。

 

『ハンドリガード』は心の発達や筋肉など、体の機能の発達がバランスよく進まないと始まらないので、このような個人差が出るのです。

赤ちゃんの心身の発達はとても個人差が大きく、赤ちゃんそれぞれのペースでの発達を、長い目で見守ってあげることが大切です。
ハンドリガードは、始まってから約2~3ヶ月前後で大体見られなくなると言われます。

成長が著しく、次の成長ステップにどんどん進んでしまうため、あまりにも短い期間で、見逃してしまったというママも多いそうです。

 

しない赤ちゃんも居ます

ハンドリガードの仕草や頻度にもその子なりの個性があります。

代表的なしぐさとしては

・自分の手を見つめる

・自分の手を動かす

・自分の手を口に入れるなど興味をもつ

などがあります。

 

中には、片手しか見ない赤ちゃんや、手を舐めない赤ちゃんもいて、しぐさや興味の示し方も様々です。

 

また、全くハンドリガードの仕草をしないで成長していく赤ちゃんもいます。

“ハンドリガードは成長のバロメーター”とお話ししましたが、しないからといって発達に問題があると言う事はありません。

最終的に、おもちゃに手を伸ばしたり、食べ物を口につかんで運ぶようになれば全く問題なく、パパやママが心配して特別な対処をしてあげる必要もありません。

赤ちゃんがハンドリガードをしなくても、不安にならずに成長を見守ってあげて下さい。

 

 

赤ちゃんの利き手がわかる?

ハンドリガードは赤ちゃんが初めて自発的に体を動かす仕草。

なので、頻繁に動かす手が利き手になるのではないかと思っている人も多いのではないでしょうか?

 

実際にハンドリガードで将来の利き手がわかるという説もありますが、“科学的な根拠がない”というのが実際の所の様です。

 

赤ちゃんの手の発達は左右同時に進んで行くので、しぐさが現れる生後1歳未満では、その時の気分によって左右の手を自由に使っている状態です。

その後、3~4歳を過ぎた頃から動かしやすい利き手が決まってくると言われています。

 
『ハンドリガード』は成長のバロメーターと聞くと、つい仕草が気になってしまったり、他の赤ちゃんと比較してしまいがちです。

しかし、ハンドリガードには個人差が大きく、それだけが成長を表すものでもありません。

また、ハンドリガードをしない赤ちゃんもいるので、心配せず、赤ちゃんそれぞれのペースでの成長を見守ってあげて下さい(*^^*)

 

赤ちゃん期は、すぐに終わりを迎えてしまう短い期間です。

その日その日に出来るようになった仕草を通じて、赤ちゃんの成長を実感し、大切な時間を過ごして下さいね。

 

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