知恵熱ってなに?子供の知恵熱の原因と対処方法。
2017/05/01
朝は元気だった子供が、急に夕方熱を出したなど、その原因が分からない事は子供には良くありますよね。
風邪かな?と思って病院に連れて行ったら“知恵熱”と言われたけど、そもそも知恵熱って一体なに?と思うママたちも少なくないようです。
知恵熱と言う言葉はよく聞きますが、今回は、その症状や対処法などについて見ていこうと思います。
知恵熱とは
知恵熱は、良く『頭を使い過ぎると出る熱』と勘違いされていることが多いですが、『生後半年以降、知恵がついてくる時期に出てくる発熱症状』が本来の意味です。
頭を使ったから熱が出ているわけではなく、ウイルス由来の発熱であることが主な原因です。
赤ちゃんが生まれた時に持っている免疫は、生後半年頃で切れてしまうので、ウイルスや細菌に感染して熱が出てしまいます。
有名なものとして、突発疹なども知恵熱といえます。
知恵熱を見分けるコツ
・急な発熱である。
・鼻水や咳、下痢症状などがない。
・熱が長引かない。
・熱が上がったり下がったりを繰り返さない。
これらの症状であれば、知恵熱の可能性がありますので、あまり慌てなくても大丈夫です。
年齢別でみる知恵熱
知恵熱は子供の年齢によっても様々です。
基本的には、生後半年から1歳の間の原因不明の熱発症状のことを指しますが、年齢が高くなっても原因不明の熱発を知恵熱と言う事もあります。
『1歳』
まだまだ抵抗力が低く、人混みに少し出かけたりするだけでも熱が出ます。
環境が変われば、新しい細菌やウイルスとの出会いがあるため、知恵熱になりながら成長していると言えます。
しかし、急に高熱が出ればどんなママでもびっくりすると思います。
小児科を受診すれば、インフルエンザなどのウイルス性の風邪かどうか調べてくれますし、違う場合は突発疹の可能性があります。
いずれにしても、ウイルス性の発熱に効く薬はありませんので、自宅で安静にして過ごすことが大切となります。
『3歳』
3歳になってもまだまだ知恵熱になります。
1歳の頃に比べると体力もついているので、熱が出てもケロッとしていることが多いです。
翌日には熱が下がり、元気にしていれば、体内に入ったウイルスを退治できた証拠でもあります。
『5歳』
ほとんど知恵熱になることはありません。
しかし、体力が落ちている時などは抵抗力が低くなるので、熱を出すことがあります。
いずれにしても一日で熱が下がったり、熱が出ていても機嫌が良ければ、知恵熱の可能性が高いです。
人混みに出掛けたり、興奮したり、普段とは少し違うことをすると、体が細菌やウイルスと戦うために発熱します。
これは、体が抵抗力や抗体を身につけるために必要な過程と言えます。
対処法や予防方法
知恵熱は、医学的には認められていない名前で、医学的に原因がはっきりしない発熱症状を知恵熱と呼びます。
ひとくくりに対処法や予防法などと言えるものは無いのです。
また、知恵熱は体が抗体などを獲得する過程で発熱する症状なので、予防すると言うことは、かえって子供の体が丈夫になるのを妨げる事にもなります。
急に熱を出した時、それが知恵熱かどうか分からない場合は、小児科を受診し、診断してもらうことが肝心となります。
熱以外に鼻水や咳、くしゃみなどの症状がなく、子供も元気なようであれば、頭や首の後ろ、脇などを冷やして熱を下げ、37.5度以上熱があるときはお風呂を避けましょう。
高熱(38.5度以上)が出て、キツそうにしている時などは、小児科を受診し、解熱剤を処方してもらうと良いでしょう。
食事も、消化の良い物を食べさせて、体に負担がかからないようにしてあげると良いと思います。
いかがでしたか?
急に子供が熱を出すと、ほとんどのママは慌ててしまいます。
しかし、熱があっても元気なときには、体が抵抗力をつけようと頑張っているのかもしれません。
焦らずに注意深く見守ってあげてください。
もちろん、心配なときは小児科を受診することもオススメします。